2023.10

interior design

studio souriant

Osaka_Higashiosaka

二階建ての倉庫をリノベーションし、フォトスタジオとした。一階は様々な目的で使用できるフォトブースを持ち、二階はコスプレイヤーへ向けたプライベートな撮影を目的としたライブステージが組まれている。被写体と撮影者の閉じた関係性だけではなく撮影時に観客をもまきこんだにぎやかな空間となるよう、一階にはフォトブース以外に多目的に使える緩衝スペースを設けた。モノクロで無機質な内装になりがちな業態ではあるが、できる限り倉庫の状態を活かしながら、非現実感を付加することで、観覧者を含む来客者全員にとってこの場所がシンボリックなスタジオになるようにデザインした。白と赤の二色をテーマカラーとし、扉を赤色のフィルムで装飾した。サインとして訴求力を高めるだけではなく、外部からの視線をある程度さえぎる役目を持たせている。わずか1㎜にも満たないシートを立面として二次元的に装飾しているが、透過性のある赤いフィルムは日光を受け室内を立体的に赤く染める。時間によりその角度や赤い範囲が移り変わり時間を感じながら空間の主役が変わっていく。夜には室内からの漏れ光が赤く街に伸び、その存在感をひときわ強くする。建築の内外に対し、グラフィックデザインとしてのシート装飾ではなく光を受ける媒体として作用することを目的としてこのようなサイン計画を行った。 中川ケミカル第23回CSデザインアワード 準グランプリ受賞