2021.9

interior design

andCo-

OSAKA_ Namba

繁華街から少し離れた7坪の狭小空間で「サンプリング」をテーマとしてデザインしたダイニングバー「and Co-」。狭い空間を馴染みやすく居心地の良いものにするため、なるべく“デザインをしない”ように、素材の力を借りることにした。柱、壁、照明器具など、ここではない他の場所で使われてきた素材を使い、それぞれが培ってきた“象徴”となる存在感や、時代を感じさせる表情を切り取り、バラバラに組み立てている。アンティークは使わずに、しつらえとしての時代感をプラスする事も避けた。ありきたりな素材に対し、各素材の時代感を、受け取り手の中のノスタルジーに作用させるようにすることで、デザインの意図がぼやけて全体の構成が柔らかくなり、その地にずっと前から馴染んできたような既視感を産むようにバランスを整えた